2010年05月03日

映画『てぃだかんかん』を観る

ゴールデンウイークだというのに、
今年は連休さえもまともにとれないワタシ。


やっとやってきた連休ではじめての休日。
ひさびさに映画館へ足を運ぶことにした。




今回観たのは、
『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』。


映画『てぃだかんかん』のワンシーン


世界で初めてサンゴの移植産卵に成功したという、
金城浩二氏の実話を基に描かれたこの映画。


僕が大好きなお笑い芸人、ナインティナインの岡村隆史が、
笑いなし、体当たりで演じた作品というだけあって、
「きっと、『めちゃイケ』のオファーシリーズのような、
感動を僕らに届けてくれるに違いない!」って、
公開前から非常に楽しみにしていた作品だった。


観て感じた印象は、
「人の魅力を引き出すのは、その人のまわりにいる、
その人を支えてくれる誰か」ということ。


「もっときれいな沖縄の海を、家族に見せてあげたい」
という思いから、世界中で誰もやったことがない
サンゴの産卵を実現させようと奔走する主人公。


そんな夢に向かってただひたむきに突き進む
主人公を支えたのは、まぎれもなく、
彼の“家族”であり、“仲間たち”であった。


とくに光ったのが、
俳優としては不慣れな岡村隆史を
上手にカバーする、妻・由莉役の松雪泰子をはじめ、
原田美枝子、吉沢悠、國村準といった面々。


彼女たちの名演技があったからこそ、
岡村隆史の少年のような笑顔と純粋さが引き立ち、
観ている人たちが物語をよりリアルに感情移入できる、
そんな感じがした。


とくに、クライマックスのサンゴの産卵シーンは、
思わず「頑張ってきたかいがあったね」って、
ストーリーを知っているにもかかわらず、
感動してしまったし・・・。




そして、この映画の主題歌、
山下達郎の『希望という名の光』も見逃せない。


山下達郎氏いわく、
「主人公の無垢な魂を無条件に励まし続ける妻という、
気高い夫婦愛への賛歌」として作られたこの作品。


聴く人の心を優しく包むかのような
穏やかで温かみのあるメロディと、
どんな苦境にあっても、「また頑張ろう」って
思わせてくれる心に響く歌詞。



・・・運命に負けないで たった一度だけの人生を 
何度でも起き上がって 立ち向かえる力を送ろう・・・



という歌詞は、僕自身、本当に勇気づけられる。




映画についてあえて欲をいわせてもらえば、
「もっと深く、ドラマティックに演出してもよかったのかなあ」
なんて思ったけど、実話を丁寧に表現しているという意味では
ちょうどよいバランスなのかも???


いずれにしても、家族で感動できるいい映画。

つかの間の休日。
この映画で、僕の疲れた心も癒すことができました。



▼山下達郎の『希望という名の光』
希望という名の光


▼山下達郎レーベルオフィシャルサイト
http://wmg.jp/tatsuro/


▼映画『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』公式サイト
http://tida.goo.ne.jp/
posted by 猫たけし at 01:07| 福岡 | Comment(0) | TrackBack(0) | エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月06日

映画『なくもんか』を観る

テレビかDVDで観ようと思ってたんだけど、
この前の3連休に引き続き、流れでまたまた
映画館へ行くことに。


今回観たのは、『なくもんか』。


なくもんか


宮藤官九郎脚本、水田伸生監督、阿部サダヲ主演という
ヒット作『舞妓HaaaaN!!!』チームの面々が
再びタッグを組んだホームコメディー。


面白くないわけがない。


実際、上映中は、客席のあちこちから
笑いが起こっていたしね。




クドカンがはじめて描く
「家族」をテーマにしたこのストーリー。


彼らしい、小ネタ満載、緩急の効いた
この人情喜劇のキーになっているのは、
やっぱり主演を務める阿部サダヲの演技。


幼いころ、父に捨てられたという複雑な過去をもちながら、
表向きは(?)いつも笑顔を絶やさない究極の「お人好し」と
いう役を、おそらく(?)アドリブこみで見事に演じている。


相手役の竹内結子や、いしだあゆみとの掛け合いも面白い。
竹内結子はシリアスなものよりも、今回の徹子のような
勝気な女性という役のほうが、素に近いんじゃないかと
思うくらいハマっていた。


欲をいえば、瑛太にもっとハジけて欲しかったなあと
思うんだけれど、阿部サダヲの突き抜けたコメディアンぶりが
あまりにも際立ちすぎていて、それ以上を求めるのも
酷なのかなと思ってしまった。





それにしても、クドカンは、憎らしいほど
人の“心の裏”をよくつかんでる。


悲しみを笑顔で隠し、八方美人で明るく振舞う
祐太の行動も、イジメを受けないようにと「笑い」で
武装したという祐介のエピソードも、
人間関係が希薄になっている現代で、誰もが一度は
経験したことのある「つよがり」であるだろうし、
祐介の相方・大介が書いた嘘の自伝『コプ太と赤い車』の
大ヒットというシーンも、どうしたら人々の心をつかめるか
という要素をおしげもなく披露しているように感じた。


とくに、日曜の夜ごとに姿を消す兄に対し、祐介が
「兄さんの顔には“笑顔の仮面”が貼り付いている・・・」
というあのセリフ。


聞いた瞬間、思わず、「ドキッ」とした自分がいたりして。




ちなみに、この映画の主題歌は、
いきものがかりの同名タイトル『なくもんか』。


いきものがかり


12月23日にリリースされる4thアルバム
『ハジマリノウタ』にも収録されているこの曲。


“泣き笑いセツナポップス”を得意とする
いきものがかりらしい、どこかノスタルジーを
感じさせるメロディーと、吉岡聖恵の
聴く人にやすらぎと活力を与える優しい歌声が、
映画のストーリーに見事にリンク。


最後まで「笑い」で押してくるこの映画の
エンディングを、この歌で「ビシっ」と
締めてくれている。




とにもかくにも、最後には、
人間社会のつながりの原点である「家族」について、
「あったかさ」と「愛」を再認識させてくれるこの映画。


やっぱり、これは「泣ける喜劇」なのかなあ?



▼映画『なくもんか』オフィシャルサイト
http://nakumonka.jp/



▼いきものがかり『なくもんか』
なくもんか


▼いきものがかりオフィシャルサイト
http://www.ikimonogakari.com/
posted by 猫たけし at 12:09| 福岡 | Comment(4) | TrackBack(5) | エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月23日

制作業界は本当にテーヘンだ・・・

秋の3連休の最後の日。
ホークスタウンの感謝祭を利用して、
1,000円で映画を観ることに。


『笑う警官』に『ゼロの焦点』、
『泣くもんか』に『曲がれ!スプーン』etcと、
見たい映画はいっぱいあったんだけど、
結局、今回は、小池徹平が主演する、
『ブラック会社に勤めているのだが、
もう俺は限界かもしれない』をセレクト。


ブラック会社に勤めているのだが、もう俺は限界かもしれない


ブラック会社に就職した元ニートが、追い詰められた
環境の中でもがきながらも成長していくという
「2ちゃんねる」の書き込みから誕生したこの物語。


脚本は『ROOKIES-卒業-』のいずみ吉紘、共演に、
品川庄司の品川祐、池田鉄洋、中村靖日と、
個性的な俳優が多数登場しているので、
笑わせて泣かせるコメディー映画なのかなと
期待してたけど、テンポが速すぎて
それぞれのキャラクターがうまく活かしきれずに
終わってしまったという感じ。


どちらかというと、『電車男』と同じく
連続ドラマ化したほうが、盛り上がるのかも?


エンドロールで「特別出演・庄司智春」の文字をみて
「あれっ、出てたっけ?」っていうサプライズは
あったけど。




それでも、実際に制作業界でこのような状態を
体験したことがある僕にとって、「わかる、わかる」と
共感できるシーンがいっぱいあった。


とくに、この納期、絶対に間に合わないだろうという
仕事を、平気でリーダーが受けてくるあのシーン。


「IT業界にとどまらず、クリエイティブ業界は
どこもこうなんだよな・・・」って、同情してしまった。


会社から与えられた無謀な課題と
クライアントの無理難題な要求の板ばさみの日々。
自分の思うとおりにいかず、振り回される環境に、
ココロもカラダもどんどん疲弊していく・・・。


途中で投げ出したくなるけれど、
簡単にそうすることは許されない。
主人公のマ男の姿が、当時の自分によく重なる。


それでも、なんとか僕がやっていくことができたのは、
映画と同じく、“藤田さん”のような働く“仲間”が
いたからこそ。


働いている会社がブラックな会社なのか、それとも
ホワイトな会社なのか、結局それを決めるのは
そこで働く「人」なのだと、この物語は教えてくれる。


実際、未経験からはじめた僕が、ひとつの案件を
トータルでマネージメントできるようになったのも、
いろいろと僕を気にかけてくれた先輩はじめ、
多くの制作の仲間に支えられたからだし・・・。


あのときは、本当に「人に恵まれていたな」って、
つくづく感じた。




でも、いつまでも振り返ってばかりはいられない。
前を向いて歩みださなければ・・・。


この物語の主人公は、「自分が変わりたい」と
強く願ったことが、まわりの人たちを変え、
自らも大きく成長することができた。


人それぞれ、限界と感じる瞬間は違うけれど、
そこを乗り越えたときに得られるものはきっとある。


僕もいまは“辛抱のとき”。


映画のようなブラックな会社が平気でまかりとおる
時代だからこそ、あせらず、じっくりと、
僕なりの「働きがい」を探してみようって、
思うことにした。


ドラマの『仁』ではないけれど、
「神様は乗り越えられる試練しか与えない」。


それを信じて、また明日から頑張ろうっと。



▼映画『ブラック会社に勤めているのだが、
もう俺は限界かもしれない』公式サイト
http://black-genkai.asmik-ace.co.jp/


▼新潮社『ブラック会社に勤めているのだが、
もう俺は限界かもしれない』紹介サイト
http://www.shinchosha.co.jp/wadainohon/471521/
【音楽プラス】>>> 小池徹平が所属するユニット
posted by 猫たけし at 22:31| 福岡 | Comment(2) | TrackBack(0) | エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月12日

さまよう刃

心の中になんとも言いがたいモヤモヤ感が残った、
寺尾聰が主演する映画『さまよう刃』。


さまよう刃


売り上げが150万部を超えるベストセラーになった、
東野圭吾原作の同名小説の映像化。


陵辱され、薬漬けで殺された最愛の娘。
犯人は、法に守られた少年たち。
「復讐は何の解決にもならない」と知りながらも、
自らの手で裁きをくだそうと犯人を追う父親。
そして、「法律を守る」という建前を最優先にする
警察組織に、不条理を感じる刑事たち。


「正義とは何か? 誰が犯人を裁くのか?」


事件に巻き込まれていく登場人物の
それぞれの内面に宿る感情を丁寧に表現しながら、
観る人にこの事件の背景を素直に感じてもらえるような、
そんな中立的な視点で描かれた作品になっていた。




とくに、印象的だったのが、
劇中、竹野内豊演じる織部刑事が、
「俺たち警察は、市民を守っているわけじゃない。
警察が守ろうとしているのは、法律の方ってことですか?」
と、伊東四朗演じる先輩刑事に嘆く場面。


今の日本の法律ではどうすることもできないという、
織部刑事のなんともやりきれない「もどかしさ」が、
画面を通して僕の心により深く伝わってきた。


「人を殺す」ことは道義上、許されない。


でも、もし自分が長峰の立場だったらどうだろう?
冷静な自分でいられるだろうか?


そんな感情を抱きながら長峰と対峙した時、
もしかしたら僕も、刑事規範にそむく織部刑事や、
長峰を逃がした木島老人と同じような行動を
とっているのかもしれない。


物語が佳境へと進むにつれて、
こうした長峰の周辺人物の行動までもが、
大切な人を奪われ、未来すら見えなくなった
長峰の悲痛な「心の叫び」として伝わってくる。


そして、ラスト。
最後は、光も希望もないままに、
問題提起のままエンディングを迎える。


何の解決もないままに・・・。


いや、それどころか、
真野刑事の最後に長峰に対してとった行動が、
この問題をより複雑怪奇なものにしてしまった。


本当に「何が正しいのか」ということが
わからないまま、物語は終わってしまう。


長峰はなぜ、最後まで復讐に徹しなかったのだろうか?




エンドロールの後、映画館には
ものすごく重苦しい雰囲気だけが漂っていた。


誰もが無言で席を立っている。


きっと、この映画を観た人それぞれが、
僕と同じように、「答え」を見出せない、
心に何か異物が刺さっているかのような
「モヤモヤ」を感じていたに違いない。


映画の定番であるエンタテイメント的な要素もなく、
東野圭吾が評しているとおり、まさに、
「闇」と「毒」を描くことに徹した作品。


「本当に難しい題材の映画を観てしまったなあ」と、
ちょっと後悔。


でも、「罪と罰」の意味について、
そして、「命の重さ」について
深く考えることができたという点では、
この映画を観て良かったのかもしれない。




▼映画『さまよう刃』公式サイト
http://yaiba.goo.ne.jp/


▼文庫版『さまよう刃』紹介サイト
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200708000405

【音楽プラス】>>> 「愛」の強さを感じる名曲
posted by 猫たけし at 23:34| 福岡 | Comment(0) | TrackBack(3) | エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月04日

『海猿』が北九州にやってきた!

最近、映画やドラマのロケ地として
積極的な誘致を行っている北九州市。


今年公開された綾瀬はるか主演映画
『おっぱいバレー』もそうだし、
今冬NHKで放送される話題のドラマ
『坂の上の雲』でも、北九州で
撮影が行われたそうだ。


そして、つい先日、あの人気シリーズ
映画『海猿』の第3弾の撮影が。


▼映画『海猿3』制作ブログ
海猿


『海猿』の原作者・小森陽一氏は、なんと福岡市在住。


そのせいか、『海猿』はじめ、彼のストーリーには、
九州が舞台になることが多い。


僕の好きなマンガのひとつ、少年マガジンに
連載されていた『トッキュー』も、
主人公は長崎県出身だったし。


本当は、この映画版『海猿』の第2弾
『LIMIT OF LOVE 海猿』についても、
当初原作の通りに関門海峡でのロケを
希望していたそうなのだが、
「関門海峡の潮の流れが早い」などの理由から
撮影の許可が出ず、結局、舞台を鹿児島湾に
変えたそうだ(ウィキペディア参照)。


いずれにしても、この映画の公開は来年の予定。

果たして、北九州を舞台にどんなストーリーが
展開されるのか、今から楽しみです。


▼北九州フィルムコミッション
http://www.kitakyu-fc.com/

【音楽プラス】>>> 前作の映画主題歌は?
posted by 猫たけし at 12:08| 福岡 | Comment(0) | TrackBack(0) | エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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